なるほどお墓と仏事お助け用語辞典

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お墓と仏事お助け用語辞典


施主がいない、または施主はいるがお参りができない場合などに、 寺院や霊園が施主に代わって永代にわたる供養を営んでくれるお墓のことを永代供養墓といいます。
夫婦ふたりだけで入りたい、跡継ぎがいない、独身である、先祖代々のお墓には入れない、 菩提寺から遠くなってしまったなど、最近では永代供養墓を望む人が増えています。
   
永代供養の期間
供養の期間は、十七回忌まで、三十三回忌まで、五十回忌まで、 お寺や管理者の続く限りなど寺院や霊園によって様々で、期限を過ぎると他の方の遺骨と共同に合祀されることもあります。
 
永代供養墓の種類
個々に墓石を建てるタイプ、納骨室は共同で全体として大きな石碑・像が建てられているもの、 納骨堂・霊廟などがあります。
   
納骨堂・霊廟(のうこつどう・れいびょう)
納骨堂や霊廟とは、埋葬までの一時的な遺骨の保管場所のことを指しますが、 最近ではそのままお墓として使用できるところも増えてきました。
それぞれが位牌などを置くスペースを持つ仏壇型や、納骨場所のみが区切られたロッカー型などがあります。
   
永代供養墓の金額
永代供養の期間や、お墓のタイプ、供養の内容、地域によって違いがあり、数万円から数百万円まで様々です。
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遺骨の埋葬は、墓地として都道府県知事の許可を受けた場所でなければなりません。 自宅の庭など、許可を受けていない土地に埋葬することは、法律で禁じられています。

お墓を建てるには、まず、お墓として使用が可能な場所を手に入れる必要があります。 そこで、墓地の所有者であるお寺や霊園の管理者から土地の一部分の「使用権」を購入し ます。土地そのものを購入するのではなく、その区画をお墓として永代にわたり使用する 権利を得るということで、これを永代使用権といい、お寺や霊園の管理者に納めるお金を 永代使用料といいます。
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私達の生きている現世を此の岸、これに対し俗世を離れた悟りの世界を彼の岸といいます。  
   
春分の日、秋分の日を中日として、前後3日間を合わせた1週間のことを指し、お墓参りや 仏壇に供え物を捧げて先祖供養を営みます。 春分の日と秋分の日は太陽が真東から昇って真西に沈むことから、極楽浄土のある西方に いる故人を偲び、供養する彼岸法要の習慣が生まれました。

お供え物の「ぼたもち」と「おはぎ」は同じものをさしますが、春の花「牡丹」、秋の花「萩」 からきています。
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インドのサンスクリット語「ウランバナ」が中国で漢字に音写されて「盂蘭盆」となり、日本 ではそれが省略されて「お盆」と言われるようになりました。

「ウランバナ」とは、地獄や餓鬼道に落ち、逆さ吊りに苦しむ倒懸(とうけん)を意味します。
お釈迦様の弟子の一人である目蓮が、餓鬼道に落ちて飢え苦しんでいる亡き母の姿を知り、 何とか助け出したいとお釈迦様に尋ねたところ、7月15日に亡き先祖や父母のために ご馳走を用意して僧侶たちに施し供養することで母親を救えるとの教えを受けました。 その通りに供養を実践し、無事に母を救い出すことができたという言い伝えから、先祖や 故人が苦しまずに成仏できるよう供養するのがお盆です。

旧暦の7月15日を中心に行われていましたが、その時期が農繁期にあたることや、 新暦が採用されたことなどから月遅れの8月に行うことが多くなりました。 日本では、7月、8月どちらに行う場合も、13日の夜から16日にかけて先祖の霊が家に 帰ってくるといわれ、供物を捧げて先祖の霊をお迎えします。

迎え火
13日の夜、提灯や灯籠を灯したり、迎え火を焚いて、夜道を帰ってくる精霊のために道を 明るく照らします。

送り火・精霊流し
16日は、帰って行く精霊のために送り火を焚いて夜道を照らします。京都の大文字焼きは、代表的な送り火のひとつです。 また、地方によって行われる「精霊流し」や「灯籠流し」も、精霊をお見送りする同様の意味を持ちます。

新盆(にいぼん)
四十九日の忌明け(きあけ)の後に初めて迎えるお盆は 「新盆(にいぼん)」「初盆(はつぼん)」と呼び、 特に手厚く営みたい法要です。
一般的には、葬儀でお世話になった人や、親戚、知人を 自宅に招き、僧侶に読経をお願いします。 その後、参会者全員で食事をして供養をしますが、僧侶が 辞退した場合は、「御布施」と
「御車代」の他に「御膳料」を包みます。
新盆には特別に白張り提灯を使う風習もあります。 四十九日の忌明け(きあけ)前にお盆を迎えた場合は、 翌年のお盆が新盆となります。
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新しく完成したお墓に初めて行う供養で、「魂入れ」「性根入れ」とも言われます。
住職に読経を頼み、先祖や故人の魂を入れていただくことで、単なる墓石から、 供養を営む対象としてのお墓になります。
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お墓・遺骨の移転、引越しをすることを改葬といいます。
お寺様や市区町村役場での書類手続きがあります。
お墓の引越し
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本来は、生前に仏門に入り、戒律を守ることを誓った仏弟子の証として受けるものが戒名 です。浄土真宗では、戒を説かないため、法名といいます。
寺院墓地に埋葬される場合、導師である住職より仏門に入る許可を受け、戒名を授与され て、浄土へ導かれるよう葬儀を行います。
修行や信仰の深さ、お寺への貢献度、性別などによって種類が変わります。
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墓石の下の、ご遺骨を納めるスペースのことをカロートといいます。
中に入る骨壷の数は、お墓の大きさにより異なります。骨壷を用いず、 ご遺骨を布や袋に納めたり、そのまま安置する場合もあります。
お墓の引越し
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お墓に彫刻する建立年月日には、元号が多く使われます。
また、お寺の歴史や沿革の中にもよく見られます。
元号表
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墓標を設けずに、散骨や樹木葬などによって遺骨を自然の中に回帰しようとする葬送法。 世界各地で行われており、日本でも古代から例がありますが、江戸時代や明治時代以降は お墓を建てて埋葬することが一般的になりました。

散骨(さんこつ)
細かく砕いた遺骨を海や山へまく葬法。遺骨の全てをまく場合と、一部だけをまく場合があります。
日本の法律では、散骨に関する具体的な決まりは無く、節度を持って行われる限り、禁止はしていません。

樹木葬(じゅもくそう)
墓地として許可された場所に、遺骨をそのまま埋葬したり、土に返る素材の骨壷に入れて埋葬し、墓石を建てる代わりに、木を植えます。

樹木葬の受け付けはこちら

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年回忌やお彼岸などに、故人の供養のために立てられる長さ1.8m程の薄い板で、宗派や地域により書かれる文字は異なります。
 もとは、円型をしたインドの仏塔を表す「ストゥーパ」に、中国で「卒塔婆(そとば・そとうば)」の字が充てられ、日本で次第に略されて 「塔婆(とうば)」と言われるようになりました。

 塔婆には上部の左右に4つの刻みがあります。これは、五重塔と同様に五輪を象徴したものです。塔婆の下から順に、 仏教の五大元素である地(四角形)・水(円形)・火(三角形)・風(半円形)・空(宝珠(桃の実)形)を表しています。
塔婆
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開眼供養とは反対に、改葬(お墓の引越)や建て替えをするときに行う供養で、 「魂抜き」「お性根抜き」とも呼ばれています。
仏様の魂が抜かれ、お墓が単なる石に戻されます。
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墓誌とは、戒名や法名、没年、俗名、略歴などを刻む石版のことです。 墓誌
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お寺や家庭の仏壇に祀られ、信仰の中心として最も大切にされる仏像や、絵像の掛軸、 曼荼羅などのこと。
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